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「滋賀県土地開発公社事件@」 全国最年少の知事が登場

1975年(昭和50年)2月、新人記者の私が大津支局へ転勤になり、7月に警察・司法を担当させられたとき、
滋賀県政では深刻な問題が持ち上がっていた。
わが社以外のマスコミ各社は、数か月前から県政内部の動きをマークしており、滋賀県警捜査2課も
秘かに内偵を続けていたようだ。

前述したように、私の前任者は県警の動きを引き継ぎで教えてくれなかったし、支局のデスクもほとんど
事件の内容を知らなかっただろう。県警本部の記者クラブへ出勤しても、他社の記者はほとんど席を外し
ており、それぞれがどこへ行き誰と会っているのか想像もしなかった。
各社の記者と顔を合わせるのは、当時、公判が続いていた「滋賀銀行9億円詐取事件」の裁判を傍聴する
ときぐらいで、それも他社の先輩記者が教えてくれたからだった。(滋賀銀行事件裁判で詳述)

当時、滋賀県は全国で最年少の武村正義知事が誕生、前知事が台湾で客死したあと、旧弊を革新しよう
という機運があった。わが社の県政担当は彦根通信部も兼務するベテランで、しょっちゅう県庁の記者クラ
ブで雀卓を囲んでいたが、新米の私には県政と県議会の動きや人事などの知識を教えてくれた。

その先輩記者が、私と支局で顔を合わせたとき「お前、土地開発公社のことは調べてんのか」と口にした。
デスクは知らん顔で、他の記者も視線をそらしていたのを今思い出すと情けない気になる。

その先輩記者が、滋賀県土地開発公社にからむ疑惑について説明してくれた。
県庁内部の動きやうわさ話を交えたものだったが、その時に、土地開発公社の杜撰(ずさん)な土地取得
や売買契約が繰り返されていた問題を説明してくれたのだった。
それは、県と土地開発公社が大津市北東部、瀬田川に近い石山寺の奥に広がる地域と、湖西の丘陵地に
大規模な宅地開発を企画して、用地買収を始めようとしているという内部情報だった。

問題になっていたのは、開発が計画されていた用地について、すでに大部分が一部の建設・不動産業者に
よって買い占められているという実情だった。
しかもそれらの土地は業者間で転売が繰り返されており、価格が高騰していた。

作家 津島稜