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龍安寺でケンカ

ゴールデンウィークの一日、友人たちと京都へ行き、誰かが思いついて、龍安寺を訪れることにした
男同士のグループで味気なかったが、それはそれとして、あの有名な石庭を眺めていると、
日ごろ口うるさい男どもも、しばし沈黙を守って枯山水の世界に入る。

ガイドブックによると、龍安寺は15世紀ごろの創建の禅寺で、ご本尊は釈迦如来。
その石庭を堪能して、外へ出ると、蹲(つくばい)があった。
私は知らなかったが、蹲は茶室へ入る前に手を洗うためにあるらしい。
その石の上部に「吾唯足知」(われ、ただ足ることを知る)と刻まれてある。
お釈迦様の教えで、あまり欲を出さずに満足することが大切、という意味らしい。
蹲は円筒形で、中央が正方形に切られてあり、そこに水が湛えられていた。
その周囲に「五」「隹」「疋」「矢」という字が刻まれている。
中央の正方形が「口」を表し、その周囲の四文字をくっつけると「吾唯足知」になる。

つまり「口」が共通だということだ。

そんなことに感心したあと食事に行くことになり、適当な居酒屋を見つけた。
そこで、宵の口から酒を飲み出して、結構盛り上がったが、
仕事の話がきっかけで二人が言い争いを始めた。
業績をもっと上げるための方法論で対立し、声も大きくなった。
石庭を眺めていた静かな表情はどこへ消えてしまったのか。
仕方がないので、私が仲裁に入った。
仕事熱心はけっこうなのだが、ケンカはいただけない。
あの蹲の「吾唯足知」を二人に思い出させて座は治まった。
なるほどお釈迦様のご利益は有り難い。